2023年11月に公開され、興行収入約27億円を記録した大人気映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。本作の魅力を多角的に楽しめる展覧会『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎〜追憶展〜』がPARCO FACTORY(池袋PARCO本館7階)にてスタートした。東京会場では2024年6月21日(金)から7月8日(月)まで開催され、その後は広島への巡回も予定されている。
本記事では、開催に先駆けて行われたプレス向け内覧会の様子を写真とともにレポートしていく。
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』とは
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を原作としたアニメーション映画。水木しげる生誕100年記念作品として、東映アニメーションによって制作された。監督はテレビシリーズ第5期劇場版作品『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』でも監督を務めた古賀豪。
廃村・哭倉村(なぐらむら)を舞台に、「目玉親父」になる以前の鬼太郎の父(以下:ゲゲ郎)とサラリーマンの人間・水木が出会い、村に隠された凄惨な秘密に迫るまでを主軸とした物語だ。これに連なり『墓場の鬼太郎』における鬼太郎の誕生に至るまでのいきさつが描かれる。
ゲ謎追憶展・内覧会をフォトレポート(※展覧会ネタバレ注意)
本展『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎~追憶展~』は、主に制作資料や、作中に登場する小道具・美術の再現、記念撮影可能なフォトスポットから成る。
入り口には、鬼太郎による作品冒頭シーンでのセリフ「引き返してください この先は何が起こるかわかりません」の壁面印字。これを横目に展示室へと進むと、まず目に入るのは、哭倉村へと向かう列車のシーンの制作資料のパネル展示だ。
物語を追憶するとともに制作過程を紐解く構成
作中のセリフや完成映像のパネルとともに、総作画監督による修正原画や絵コンテ、美術設定資料、キャラクター設定資料、プロップ設定資料の数々が展示されている。それぞれの資料には作品を読み解くヒントも隠されているかもしれないので、ぜひじっくりと見入ってほしい。(※展示資料はすべて複製とのこと)
展示室は主な場面ごとに区切られ、物語を追体験できる構成になっていた。進むと、次は水木と沙代が出会う哭倉村での場面を扱う部屋に出る。空間そのものにも該当の場面をイメージした演出が成されており、作品の世界に没入しつつ資料等の展示を眺めることができる。
作中の美術を再現した小道具やフォトスポットも豊富
大掛かりなフォトスポットも見逃せない。続く展示室では、龍賀一族の面々の膨大なキャラクター設定資料や、一族にまつわる美術等の設定資料の向こうに、龍賀家屋敷における大広間の再現展示が広がる。
ゲゲ郎と水木が過ごした座敷牢の再現もあった。牢には裏側から回り込んで入れるようになっており、ゲゲ郎とともに捕えられながら写真を撮ることができる。
ほかにも、作中に登場した小道具の再現等も設置されており、細部にいたるまで楽しむことができる。もちろんクリームソーダの存在も外せない。
村の禁域にて妖怪たちと水木が対峙するシーンや、天狗の酒を2人で飲み交わすシーンを経て、展望テラスのシーンへと展示は続く。
作画監督 太田晃博によるアクションシーンの原撮映像&完成映像の比較
アニメーション制作の裏側や過程に興味がある人であれば、本展の一番の見どころは、やはりこの展望テラスでの戦闘シーンを扱った展示室ではないだろうか。
該当の場面に用いられた美術設定資料、絵コンテ等が展示され、さらには作画監督・太田晃博によるアクションシーンの原撮映像と完成映像の比較がループ上映されている。作中でも特別にインパクトがあり、ファンの間でも大きな話題を呼んだこのシーンが出来上がるまでの過程を、ありとあらゆる資料によってさかのぼり紐解くことができる。
ちなみに、太田晃博によるアクションシーンの原撮映像と完成映像の比較は、2024年11月17日発売の本作豪華版Blu-rayにも収録されるとのことだった。
キャラクターデザイン・谷田部透湖による書き下ろしイラストも
展示も佳境に入り、掲げられる資料も作中のクライマックスといえるシーンのものに。沙代が告げる真実や、本編に象徴的かつ衝撃的に登場した血桜等々、最終章に関連した資料や再現展示も圧巻だ。
そして、すべての点と点がつながるあの場面の再現。
展示室は、キャラクターデザインを担う谷田部透湖による映画来場者特典用イラストや、本展メインビジュアルの書き下ろしイラストで締め括られる。あたたかみのあふれるイラストは、ぜひ現地でじっくり見てほしい。
ほか、ゲゲ郎(声:関俊彦)と水木(声:木内秀信)が会場内を案内する完全録り下ろし音声ガイドではふたりの掛け合いを楽しめたり、ここでしか手に入らない限定グッズも数多く販売されていたりと、ゲ謎ファン必見の展覧会だった。
なお、東京会場でのチケットはすでに予定枚数を終了しており、次に本展を見られる機会は広島会場での巡回展となる。最新情報・詳細情報は公式サイトおよび公式SNSをチェックしてほしい。
公式サイト
https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=1486
東京会場 開催情報 ※チケット完売
会期
2024年6月21日(金)~7月8日(月)
時間
11:00~21:00
※営業日時は変更となる場合がございます。詳しくは池袋PARCOのHPをご確認ください。
会場
池袋PARCO 本館7階 PARCO FACTORY(東京都豊島区南池袋1丁目28−2)
入場料 ※チケットは完売(6/21時点)
音声ガイド付き2,000円(税込)/一般1,500円(税込)
未就学児無料 ※その他、株主優待を含む割引対象外
https://eplus.jp/kitaro-tanjo-ten/
広島会場 開催情報 ※チケット発売中(6/21時点)
会期
2024年7月12日(金)~8月5日(月)
時間
10:00~20:30
※最終入場は閉場の30分前 ※最終日は18時閉場
※営業日時は変更となる場合がございます。詳しくは会場HPをご確認ください。
会場
会場:広島PARCO(広島県広島市中区本通10−1)
展示会場:本館6階 PARCO FACTORY/物販会場:本館8F 特設会場
入場料
音声ガイド付き2,000円(税込)/一般1,500円(税込)
未就学児無料 ※その他、株主優待を含む割引対象外
<前売り券>
前売券販売ページ: https://eplus.jp/kitaro-tanjo-ten/
※前売券は、入場枠に空きがある場合のみ、入場前日の23:59までご購入いただけます。
<当日券>
ご来店当日の入場枠に空きがある場合のみ、当日券を会場受付にてご購入いただけます。
※前売券完売日時の当日券のご用意はございません。
※混雑時は入場規制等行う場合がございます。
※当日券の有無については、PARCO FACTORY公式X(@parco_factory)にてお知らせいたします。