孤独と結束、そして音楽。ぼざろの魅力が凝縮された「ぼっち・ざ・ろっく展」をレポート

ぼっち・ざ・ろっく!展@松屋銀座

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』の展覧会が、4月17日から5月6日まで東京・松屋銀座にて開催中。本記事では、入場券売り切れの回も続出中の本展の様子を写真とともにお届けする。

「ぼっち・ざ・ろっく」とは

『ぼっち・ざ・ろっく』の原作は、2018年から『まんがタイムきららMAX』(芳文社)にて連載されているはまじあきによる4コマ漫画。直近では『葬送のフリーレン』(アニメ版)を手がけた斎藤 圭一郎が監督を務め、2022年にアニメ化された。
主人公は、ギターを愛しながらも極度のコミュ症ゆえにぼっちな女子高生、「ぼっちちゃん」こと後藤ひとり。ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入したことをきっかけに、音楽を通じて不慣れな人間関係をも構築していく様子が描かれている。

“ぼざろ”の世界がここに!空間と小道具のリアルな再現展示がすごい

見覚えのある“貼りもの”の数々…!

そんな『ぼっち・ざ・ろっく』のタイトルを掲げた本展の会場内でまず目を引いたのは、作中に登場する舞台の立体による再現展示。ぼっちちゃんの第一の“拠点”とも言える「自室の押し入れ」は、細部に至るまでがリアルに再現されており、つい近付いて見入ってしまう。

見覚えのある小道具の数々…!

さらに、アニメ第1話でぼっちちゃんが身を隠した「完熟マンゴー」の段ボールや、文化祭ライブでのボトルネック奏法時に使われた「おにころ」など、印象的な小道具も立体で再現。
作中の実写映像内に登場したクレイアニメや人生ゲームの実素材等も同時に展示されており、ファンにとっては貴重な資料との出会いの場となっている。

BGMはもちろん「結束バンド」による楽曲の数々

カラフルな照明が点滅するステージには「結束バンド」メンバーたちが使用するあの楽器たちの実物が展示されている。そこに姿はないものの、もはや「彼女たちは実在するのでは?」と錯覚を起こすような再現空間が連続していた。

プロジェクションマッピング「承認欲求モンスター」に「いいね!」をしてあげよう

「いいねくれー」

ほか、プロジェクションマッピングによる「承認欲求モンスター」の展示空間も見どころだ。部屋へと入ると「いいねくれー」と嘶く真っ白なオブジェの前に「いいね」ボタンが置かれており、来場者がそれを押すとプロジェクションマッピングが発動。オブジェに映像が映し出されたことによって、「承認欲求モンスター」とその心境を表現するエフェクトが現われる。写真の隅に映り込んでいる数字は加算された「いいね数」らしい。

映し出される映像のバリエーションが豊富な点も楽しい。

この展示の後に待つのは、「ぼざろ」アニメの名シーンを再構成した映像インスタレーションによる「撮影不可」の部屋だ。音声・音楽も良音響で聴くことができるので、こちらもじっくり鑑賞してほしい。

過去の版権絵やコラボの展示も

過去の版権絵やコラボ(カレーメシ)による産物が多く展示されていたのも本展の印象的な点だった。過去のコラボカフェ等のために描かれた版権絵のパネル展示は、足元にスタッフのクレジットも添えられている。「誰によるものか」が分かりづらい版権絵だが、そのスタッフを知り得る貴重な機会でもあった。

東京会場後は福岡へ巡回予定。6・8月には劇場総集編も公開!

孤独と結束、そして音楽。“ぼざろ”らしさの溢れた本イベントは、今後は福岡への巡回も控えている。
2024年6・8月に公開される劇場総集編への期待も高まる展覧会だった。

東京会場である松屋銀座の同階ではコラボカフェも行われているので、ファンの方々には是非こちらも合わせて訪れてほしい。

©️はまじあき/芳文社・アニプレックス

開催概要

アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展

会期

2024年4月17日(水)-5月6日(振・月)

開催時間

11:00~20:00(入場は閉場の1時間前まで/最終日は17時閉場)
※4月21日(日)は19時30分閉場

会場

松屋銀座8階イベントスクエア
東京都中央区銀座3-6-1

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