[北海道] 「琳派×アニメ」展 〜尾形光琳、神坂雪佳から鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクまで〜 [2024.4.20-6.2]

世紀の大発見・尾形光琳の幻の名作「富士三壺図屏風」上陸! 
江戸時代から現代まで琳派に魅せられた絵師大集合
琳派の世界に鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクらが登場!

「琳派」とは、俵屋宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(1658~1716)の「琳」をとって名付けられた名称です。「琳派」という言葉は、日本文化や日本美術のなかで有名な言葉であり世界にもその素晴らしさが認識されています。しかし、「琳派」は、ごく近年になって使われはじめた言葉です。それは、大正時代に美術史関係の人が創り出した言葉ではありますが、現在では日本を始め世界中が「琳派」と言えば宗達や光琳らの素晴らしい作品の数々を思い浮かべます。

しかし派が付いているからといって師弟関係で結ばれているものではなく、直接に教えを受けていないにもかかわらず、その人を慕い、その考えや行いを模範として学ぶという「私淑(ししゅく)」によって再出されています。

一方、日本のマンガ、アニメも、日本のみならず世界の多くの人々に認められています。これらマンガ、アニメは現代の日本文化の大きな財産となっています。さらにマンガ、アニメの世界にも先人に「私淑」して生まれた作品もあることは周知のことと思います。

一見関係の無いジャンルである「琳派」と「マンガ、アニメ」を取り扱う展覧会ですが、この偉大な2つの日本文化には共通するものが見て取れると思います。それは、「私淑」「魅了」と言う語あるいはカリスマ性でしょうか。「琳派」も「マンガ、アニメ」も世界の人々の心を引きつけてとりこにする力があります。本展は、米国で発見され日本美術史を塗りかえる世紀の大発見、尾形光琳の《富士三壺図屏風》はじめ、宗達、光琳、酒井抱一、神坂雪佳など江戸時代初期から明治・大正時代にかけて制作された作品から「琳派」の素晴らしさを体感していただき、後半は、琳派に私淑した作家が琳派作品を写し、その中にマンガ、アニメのキャラクターを登場させるという新しい試みの上に制作された作品で2つの日本文化の素晴らしさや面白さを感得していただく展覧会です。

◆出品予定
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、神坂雪佳 他
琳派×アニメアート(初音ミク、リラックマ、手塚治虫)

開催概要

「琳派×アニメ」展 〜尾形光琳、神坂雪佳から鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクまで〜

会期

2024年4月20日(土)〜6月2日(日)
※前期 4月20日(土)〜5月12日(日)、後期 5月14日(火)〜6月2日(日)
※休館日/月曜日(4月29日、5月6日を除く)、4月30日(火)、5月7日(火)

開館時間

9:30〜17:00(入場は16:30まで)

会場

北海道立近代美術館
(札幌市中央区北1条西17丁目)

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